2011年8月29日月曜日

輪行「大島一周の旅」その1

初めての輪行旅。大島一周へ。
一周約50キロ、距離もちょうど良いし、輪行も楽しそう。
6月頃にTaroさんとどこかに輪行しに行こうという話になって、大島行きを検討。
さらに同じ頃にクロスバイクを購入したと言うS吉サンを誘って3人で大島行きが決定。
大島を走ってみたいと思ったきっかけと、事前の情報はJCAのHP「志穂のCR探索」から。



金曜の出発の日、東京はゲリラ豪雨。
練習した通りにHOYHOYを輪行袋に入れてバスに乗り、総武線快速に乗せて東京駅で乗り換えて浜松町で降り、徒歩5分ほどで竹芝桟橋へ到着。
国分寺へ帰る長男と一緒に電車で東京駅まで。
















東海汽船「さるびあ丸」は23:00に竹芝桟橋を出港し、翌朝5時に大島到着。
さるびあ丸。特2等椅子席5,760円。

5時近くにiPhoneで確認。大島はもうすぐ。















特2等の椅子席。自転車は邪魔にならない空いてるとこのどこに置いても良い。



大島には北岸にある岡田港と西岸にある元町港の2つの港がある。
その日の波の状態によってどちらの港に接岸するかが変わってくる。
今回は岡田港へ接岸。
大島到着。岡田港に朝5時。



1泊の予定で予約してあった民宿「交楽荘」は元町港のすぐそばにあるため、
まずは荷物を預けに岡田港から元町へ走らなくてはならない。
7キロほどの距離を一旦走って、宿へ荷物を預けてから時計回りに島を一周することとする。





土曜日、早朝の大島は曇天の曇り空。
ちょっと残念な天気と思ったが、あとから振り返るとこの天気で大正解だった。

リンクはこちら。


船から降りた港で、自転車を輪行袋からだして組み直す。
HOYHOYはなぜだかフロントの左ブレーキがリムに接触したままになってタイヤが廻らない。
ブレーキシューを調節するサイズのアーレンキーを持って来ていなかったことに気付き、Taroさんから借りて調整する。
自分一人だったらここで立ち往生していた、と感謝するとともに、工具はきちんと準備して輪行しないといかんと深く反省。





調整を終えて、岡田港にいた地元の人に行き方を聞いて、元町港へ出発。
ところがいきなりの激坂!

大島の歓迎の挨拶は結構キツいジャブから始まった。



教えてもらった道は海沿いを走る道でなく、元町へのショートカットルートだったので結構高低差が激しい。ヒイコラと登り坂を漕いで行けば、早くも全身汗びっしょりの状態。
登れば必ず下りはあるわけで、途中から快適な下り坂となったが、宿に到着する手前に温泉があることを知っていたので、そこで朝食をとってついでに汗を流して行こうということになった。



御神火温泉。
朝6時過ぎに着いたが、食事は6時半からということなので先に風呂へ入る。
入浴料500円。
何故か予定外に朝一に温泉に入る。


さっぱりとして、腹もふくらんだところで再出発。
ここから5分ほどで宿へ到着し,荷物を預かってもらい朝8時に大島一周へスタート。




さてもう一度岡田港を目指すが、今来た道を戻らずに海沿いのルート「サンセットパームライン サイクリングロード」を走る。

HOYHOYとMARINEとCHERUBIM。

ちなみにおいらは愛機HOYHOYで、Taroさんの愛機は以前家にも乗って来たケルビム号、S吉さんはまだピカピカのマリーン号でコギコギ。
マリーン号のステムにはiPhoneを固定するアダプターを着けている。「便利そうで良いなー」などと話しながら穏やかなスタート。




この時点では正直ちょっとなめていたw。

一周50キロ位だったらちょうど良い距離だな、なんて高低差のことはほとんど頭になかった。
元町港から岡田港へもう一回走る。


途中まっすぐ進まずに、右へ折れる。目印は「ぶらっとハウス」の看板。
最初のポイントがこの「ぶらっとハウス」。
「ぶらっとハウス」の看板。




右折した先にはトンネルがある。
このトンネルは大島空港の滑走路の下をくぐってるトンネル。
トンネルを抜けると登り坂があり、その坂を上ったところにぶらっとハウスがある。
このぶらっとハウスは大島オリジナル牛乳の「大島牛乳」工場敷地内の施設。
牛乳も美味いがアイスクリームが絶品とのことなのでそれを求めて立ち寄ってみる。


大島空港沿いをちょっと寄り道。




大島空港の滑走路の下のトンネルをくぐる。







ぶらっとハウスは大島牛乳の工場内施設なのだった。










これが大島牛乳。






しかしながら到着したのが早すぎてお目当てのアイスはゲットできず。
売店は開いているのだがアイスクリームは10時にならないと販売しないと言われる。なぜ?


翌日曜に再度訪問してアイスをゲット。200円。
ソフトクリームもあるがアイスクリームの方だけが

大島オリジナルなのだそう。











椿ジャムをチョイス。美味い!




売店にいたおそらく牛乳工場で働いてるおじさんが話しかけてくる。
「牛乳美味しいから飲んでけ」という。
たぶんほんとに美味しいと思うのだが、今しがた自販機でドリンクを購入したところだったので牛乳は泣く泣くご辞退する。

「昨日東京はすごい雨だったそうじゃないか」とか
「大島ではエアコンなんか使ったことない」とか話してくれる。

確かに曇っていることもあるが、空気がカラッとしていて自転車こいで汗かいた体に風が気持ち良い。

おじさんと別れてぶらっとハウスを後にし、再度出発。
次のポイント「大島公園」を目指す。

途中岡田港までは緩くて長い登り坂をしばらく走って行く。
途中地元の中学生野球部の一行とすれ違うと「おはようございまーす」と声をかけられる。
なんとも気分良い。こちらも「オハヨー」と言いながらすれ違う。





そのうちに朝一に元町港へ向けて走っていた「大島一周道路」に合流する。
当然さっきはヒーヒー言いながら登って来たルートを逆走して行くので、素晴らしく快適な下り坂となる。

ここから大島一周道路を走る。

快適すぎてスピードも相当に上がる。
iPhoneのCyclemeterを後で見たら最高速度56.28キロ!となってた。
この数字はそのまま信じられないが、相当なスピードが出てしまう。
朝岡田港で前ブレーキに心配があったので、あんまりスピード出過ぎないように気をつけて行く。

しかし基本的にほとんど自動車も走っておらず、また交差点も全くと言っていいほど無い一本道なので素晴らしく快適なのだった!
たぶん大島を一周するうちで、信号機は10個も無かったと思う。





快適に飛ばして行って島の東岸にある都立大島公園に到着。
大島名物の椿の木がものすごい数生えている公園なのだそう。
花の見頃は見事な景色になるのだろうが、今は残念ながら実がついている状態だった。
天気がよければここから三浦半島と房総半島が見渡せると書いてあったが、この日は曇天の空模様で海もかすかにしか見えない。
大島公園にて。





花の見頃は2月らしい。今は大きな実がなってる。












椿資料館。お土産屋もあり。




























この先はかなり厳しい登りが続くとぶらっとハウスで話したおじさんからも聞いていたので、少々休憩を取ってからスタートする。





ここからは未体験の苦行を経験することとなった。
普段平地ばかりをノロノロとしか走っていない自分の鍛錬不足を激しく認識させられるはめに。
果てしなく終わらない登り坂。10キロ登り続ける。

大島公園から登り始めてからどのくらい経つのだろうか?
あの頂上っぽいところの先はきっと下りになってるんだろう。
そうであって欲しい
、と強く思うがやっぱりまた登ってる、ということが何回続いたか。

途中で3人揃うのを待ち、次のポイントを「大島大砂漠」と決める。

右は三原山、左は波浮港と書いてある。なのでここから港に向かう道は下り坂なのだろうという淡い期待は見事に裏切られ、登り坂はここからもまだまだ果てしなく続いていた。
登って来た坂。
ヨロヨロと進むw。

ハシッテモハシッテも終わらない登り坂。。
S吉さんの姿はいつまで待っても見えてこないよw。











「どこまで登るんだよー」

ハムストリング理論を実践するTaroさんが前を走る。どうあがいても追い抜くことが出来ない。
付いて行くのが精一杯、悲しい。
マシン的にはオイラのHOYHOYのほうが軽量なはずだし、駆動系パーツの性能も上のはず。
なのでこの状態は明らかなエンジンの差ということになる。
ヒルクライムやトライアスロンをやる人が見たら、きっと鼻で笑われてしまうが正直結構しんどかったぁ。



顔が上がらない。視界には路面のアスファルトしか入ってこない。
ヘルメットから滴り落ちる汗が、冗談ではなく雨のようにボタボタと流れてくる。
その汗がメガネのレンズ面に溜まってほとんど何も見えないままヒーヒー、アーアーとか言いながらペダルをこいで行く。
ピーカンの晴天の陽射しの下だったら走りきれたか?
曇りで涼しい日で本当によかった。





だんだん「なんだよこの島ムカつく」と腹立たしくなって来たところで、大島大砂漠に到着。

大島大砂漠にて。
噴火の溶岩。小さな軽石みたいなので出来てる。
勝手な勘違いで、海側に広がっている砂丘のようなものを想像していたのだが、山側に広がってる土石流の跡のような光景だった。




30分ほど待ってS吉さんが到着。
しばらく休みなよ、ということでさらにしばらく休憩してから出発。



次の集合場所は名景「筆島」を見下ろす筆島景観ポイントとする。




大島大砂漠を過ぎたら下りなのかと思ったら、まだしばらく下ったり登ったりのアップダウンが続いて行く。
筆島が近くなってから一気に急勾配で下りだけとなる。
やっと今までの苦行のご褒美にありついた。



しばらくぶりの下り坂を一気に駆け下りていく。
ところが筆島の手前で「落石のため迂回」の表示。

筆島へ向かう手前で落石のため迂回路へ。

迂回路へ入り少しキツメの坂を登ったら、そこからはまた一気に波浮港に向かって急降下。
途中でオイラのiPhoneがバッテーリー切れとなりそうなので、無駄に使ってるメモリを切ったり、折角いままで記録していたCyclemeterを無念ながら切ったりする。
なので次は「波浮港景勝ポイント」で落ち合う約束をして2人には先に行ってもらう。



いろいろやることを終えて2人を追いかける。
波浮港に向かって相当な急坂を駆け下りて行く。
当然前をいく2人は見えない。
と思って走っていたら、道に止まっている自転車がを発見して急ブレーキ!
S吉さんだ?!





「どーしたの?」と聞くと、
「iPhoneをどっかで落っことした」
という。
「えーー!」
どうしようか。



大島大砂漠で合流したときは写真撮ったりしたのでiPhoneがあったのは間違いないとのこと。
そこから迂回路に入った間のどこかに落っことしたらしい。
iPhoneを付けてるアダプターの右側のフックが弱くなてって、どこかの路面の衝撃ですっ飛んで行ってしまったらしい。


S吉さんは一旦「探しに戻ります」とは言ったものの、すごいスピードで下って来たこの道をもう一度登って探しに行くことにも戸惑いがある様子。当然だと思う。
というか無理!



一旦宿へ戻りレンタカーかタクシーで探しに来ようということになった。

波浮の港までシャーッと下って行き、Taroさんと合流。
起きた事情を再度話して、このまま元町まで一気に走って行くこととする。


ここでだいたい11時頃。
御神火温泉で取った朝食のエネルギーは先ほどの登り坂で全て使い果たして、激しく腹が減ってはいたが緊急事態なのでいたしかたない。
元町まで行ってから、iPhone捜索に対処することを最優先とすることにした。

波浮港を見下ろす。絶景!
つづく

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