2011年8月30日火曜日

輪行「大島一周の旅」その2

その1はこちら


今回走ったルート。






さてさて、iPhoneを走行中に落っことして無くしてしまったS吉さん。
その落胆ぶりもさることながら、せっかくの大島サイクリングを台無しにしたく無いと言う彼の気遣いもヒシヒシと感じられ、出来るだけ早くiPhoneを見つけようということで、とりあえずこのまま元町港の宿まで戻ることとした。

iPhoneを無くしてしまったS吉さん。ちょっと元気なさげ。


Taroさんがもってきた塩飴をもらって舐めながら、南端の波浮港から元町港へ大島一周道路を走る。塩飴いいね!

さきほどまでの東岸の厳しいアップダウンよりは、いささか緩めの上り下りを走って行く。
それなりのアップダウンなのだと思うが、大島公園以降壮絶な上り坂を走った後なので、何だか楽勝な感じ。





この大島一周のルートは思ったよりも海を見る景観が無い。
あったのかも知れないが、下ばかり見てダラダラ汗を垂れ流しながら走っていたので景色どころではなかった。
と、ここで素晴らしい景観に遭遇!




晴れていたら新島とか三宅島とか富士山とかもここから見渡せるらしい。
この日は残念ながら曇天のため島や富士山は拝めずに残念。
でも、それでも絶景であった。





ここからしばらく走って行くと、大島では有名な観光スポット「地層断層」へ到着。

圧巻の地層断面。通称バームクーヘン。

写真で見て知っていたけど、実際に見ると
「うわー、なんだこれ!?」
というほどの圧倒的な光景!
こんな景色を体験できるだけでも大島に来た意味あると思う。






大島西岸の野増地区に入る。宿はもうすぐ。
野増地区。もうすぐ一周完了。

東岸のあの苦行道路に比べれば、緩やかな上り下りが続いて行く。ありがたい。







そして元町港へ到着。
大島一周完走終了ーーー!!

この夜泊まる民宿「交楽荘」へ行き、宿のおカミさんへ事情を説明する。
民宿「交楽荘」。

「途中で携帯を落として探しに行きたいんだけど、タクシーかレンタカーはどう手配したらいいのか」というようなことを話したら、
「まず警察に行きなさいよ。自分で探しに行くのはその後!」
ということを言われて納得。
大島警察署は幸い宿からもすぐ近くにあったので、自転車でそのまま警察署へ行く。



しかしながら、民宿のお母さんには「なんで自転車で探しに行かないのか」と少々不審に思われているような気がしないような、するような。。。
「こいつらヘナチョコ」と思われたのは間違いなさそうではあった。





大島は本当に良い島

人も良いし、気候も良いし、すべてがゆったりと流れていて気持ちが良い。


警察署も行ってみたら「えっ、今日休みなの?」というほどの静けさだったが、こんな携帯紛失事件に4人もの人に対処してもらってかえって恐縮みたいな状況となった。

ところがここで紛失の当事者S吉さんが,改めて無くした自分のiPhoneにダメ元で電話したところ、電話が繋がったのだった!
留守電になってしまったのだが、S吉さんが持っていた自分のもう1台の携帯番号を伝えて、返信を待つことに。


返信がいつ来るのか解らないので、昼飯を食う。
交楽荘のすぐ近くにある「寿し光」で島丼を注文。

手前の茶色いのがベッコウと言う大島の名物。
元町の「寿し光」。
島丼。1,600円。美味い。
















大島はワサビが採れない島だったので、ワサビの替わりに島の青唐辛子を醤油に漬け込んで作ったタレにヅケたものがベッコウという名物になったらしい。
結構辛い!が美味い!!




島丼を食っている間にS吉さんの携帯に留守電が入っていた。
iPhoneを拾った人から連絡があったのだが、タイミング悪くてまた行き違いに。

昼飯を食って宿に戻る。
S吉さんのiPhoneが見つかりそうな感じなので、拾い主からの連絡を待つことにして部屋でウダウダしているうちに今日の苦行の疲れが出て3人とも寝落ち。


3時過ぎにS吉さんの携帯が鳴る。
拾ってくれた人からだった。
幸いに宿からすぐの海岸で海水浴していると言う。取りに伺います、という返事をしたところで宿のお母さんが上がってくる。
「あんたら。ずっとそうしてるつもりなの?せっかく島に来てもったいない」
と言われる。
しかし今までの事情を話したら、一転して「そりゃーよかったねー、そこはすぐだから一緒に行こう」ということになってお母さんとS吉さんでiPhoneを受け取りに行くこととなった。



およそ1時間ほどかかってS吉さんが無事iPhoneを取り戻して帰還。
状況を聞いたところ、やはり大島大砂漠の辺りでiPhoneはMarine号から外れて道路へ飛んで行ったらしい。
その後、バイクで島を走っていた2人組がその場所を走行。
2人ともiPhone所有者だったので、道に落ちてるiPhoneを発見した後続車のライダーが、前を走る友達が落としてしまったiPhoneだと思って拾っていたということらしい。


ここで夕方4時。
朝に行った御神火温泉のすぐ隣に、露天の温泉があるらしいのでそこへ行ってみる。

元町浜の湯。
入浴料は島民価格で200円。
更衣室は男女別なのだが、風呂は混浴!水着を着用する。
しかもこの日は大島で少年野球の大会があったらしく、野球少年で風呂は満杯だった。
ビキニの水着を付けたお姉ちゃんと、おじさんたちと、少年たちが一緒にわいわいと入る不思議な露天の温泉風呂なのだった。




その後、太平洋に沈む夕日を見ながら缶ビールを空けたりして、至福のひととき。
素晴らしい疲労感と満足感。



宿へ戻って夕食は、赤尾という魚の刺し身とタカベの塩焼き。
その他諸々あるが、刺し身はワサビではなく島唐辛子でいただく。
赤尾という魚は、宿のおかあさんのいう通り、カツオとアジのアイノコのような魚で、2日も経てば味が変わってしまうので、島でしか食べられない魚らしい。
そしてほんとに美味かった!
島唐辛子はハラペーニョのような感じのものだが、これもまた良し。



夜は自転車談義で楽しい時間が過ぎ。
ハムストリングス、勉強します。
疲れもあって早い就寝。





翌朝、朝食後に宿の女将と話しする。
「今日はどうするの?」
「うーん,海とかに行ってみようかと」
「あんたらの自転車って、トライアスロンやる人と同じようなやつでしょ」
ドキッ!
「俺たちただ自転車で遊びに来ただけなんで。。」
「60歳過ぎた人が三原山に自転車で登りに行ってるよ、情けないねー」
みたいに言われるが、もうムリ。ごめんなさい。



そして宿近くの海岸で遊ぶ。
大島の浜で遊ぶ。


この日のフェリーの発着も岡田港だと言うスピーカーの案内を聞いて、身支度をして岡田港まで自転車をこいで行く。





大島岡田港13:20出港のさるびあ丸に乗り竹芝へ。
超面白かったよ、大島。
さようなら。



特2等寝台席。8,640円。

帰りがなぜだか寝台席だったが、全部で3万円ちょっとで遊べる輪行の旅。
今回は金、土、日の船中1泊、大島1泊にしたが、金曜の夜出発して土曜日に帰ることも可能。











Taroさん、S吉さん、ありがとうございました。
次回もよろしくです!











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